【お仕事01】関西弁の先輩シュチエーションボイスを執筆しました|nim様

目次

関西弁の先輩シュチエーションボイス

nim様のご依頼で、関西弁の先輩シュチエーションボイスを執筆しました。

概要

ご依頼者様nim様(個人様)
内容先輩後輩モノのシチュエーションボイス
制作期間約1週間
文字数約3000字
傾向関西弁の先輩により励まし・癒やし

こだわり

  • 先輩の設定3種×後輩の設定3種×展開の設定3種の9パターンを提案いたしました。
  • 関西(大阪など)で暮らした経験から関西弁に注力いたしました。

納品物

nim様のご厚意により、納品物を公開させていただいております。

シチュエーションボイス本編

「関西弁の先輩はドーナツ片手に、後輩の貴方を励ます」

「…………よぉっ! お疲れさん」
「いや、『ひいっ!』って、そんな驚かんといて。幽霊とちゃう、先輩やで」
「青ざめてしまって、そんな幽霊見た、みたいな……。俺より、あんさんのほうがよっほど青白い顔しとるで」
「……いや、普通に顔白いやん。寒いん? ちゃうか、昼ごはん食べよらんやろ」
「『驚いたせいです』……? それで誤魔化される先輩やない」
「俺が外出(そとで)たときからずっと、共有スペースの同じ場所に座っとるやん。昼、食べとらんのバレバレやで」
「……ほら、そんな申し訳なさそうな顔せんといて。ほら、これやるわ。まずはあったまり?」
「そ、首に当てたんはこれ。急にこんなもんが首筋に当たったら、驚くわなぁ。さっきのは許してや」
「……ぁ、……ただの缶コーヒーでも、空きっ腹には沁みるやろ? ほら、アッツアツやから気つけて飲み」
「………………む、無反応……?」
「流石の先輩も、そんな反応されたら『カーン』やわ」
「いや、そこはガーンやろ!」
「あはは、オモロ…………缶と『ガーン』をかけたんやけど。……あんま、おもろうなかった? …………いや何も言わんといて、俺でもわかるわ」
「自分で言い出しといて、全然笑えへん」
「まあええわ、ええわ。うん、切り替えてこ」
「分かっとるで。俺が勝手にボケて、勝手にツッコんで、勝手にスベっとるだけやって」
「そんなんわかっとるけど、悔しいやん……!」
「あ、………ふふ、……ようやっと笑った」
「えっらい難しい顔しとるから、いっちょ笑わせたろうと思ったんよ」
「スベってしもうたんは、関西人としては恥やけど、まあ滑り芸ってやつや、そやろ? そやで」
「なあ、昼飯を返上してまで何しとったん? 共有スペースにさえ、もう誰もおらへんっていうか。一人で黙々としてるんはあんさんだけや」
「パソコンつけっぱなし、資料は広げまくり。……これで休憩中っていうんは、ちょっと無理があるで。休憩時間にはしっかり休まんといかんで?」
「さ、吐いてもらおうか。安心し、怒ったりしとらんから」
「…………おう、仕事やなくて、勉強…………勉強かぁ、なら、こんな時間までやっとってもしゃーない、」
「わけないやろ……!」
「いかんいかん。驚きすぎるとノリで突っ込んでまう。勉強やって業務の一貫やし。そもそも、仕事やろうと勉強やろうと、こんなになるまで根つめたらあかん」
「飯食べんと、勉強の効率も下がるし、午後の仕事にも差し障りがあるわ」
「隣座るで? もう座っとるって? 細かいことは気にせんでええねん」
「なんでここまで振り切ってしもうたか、聞かせてもらおうか」
「そんな恐縮せんといて。ほら賄賂に、これ買ってきたさかい」
「駅前の洋菓子屋のドーナツ。好きやろう?」
「昼飯の代わりにはならんかもやけど、食べんと元気でん」
「さ。ドーナツ一個分ぐらいは、お喋りしてもらうで?」
「ふ、そうそう、素直なんはええことやで」
「……うん………うんうん………………そうなんや、」
「……それで? …………そんなことがあったんか」
「で、提出した書類と先方の希望が噛み合わんかったから、その領域の勉強をしなおそうとしたんやな」
「内容を上司に指摘されてから気がついたことにも、ショックって感じ?」
「一回出したもん突き返されたら、そりゃ、落ち込んで当然やわ。うんうん、」
「え、落ち込んどらん?」
「あ、面談やないから! そんな畏まらんといて? 今は休憩中なんやから、そんな真面目にせんでええんよ」
「せやから、今から話すんわ、ただの雑談。評価とかには一切反映されんから、緊張せんでええ」
「素直な気持ちで聞いてくれる?」
「………俺の後輩は、よお頑張っとる」
「中途採用とか、経験が少ないとか、そういうことは気にせんでいい」
「必死に努力してる。それだけで十分。むちゃ偉いんやで? やって、後ろ髪が跳ねたままにしてまうぐらい、全力でやってるんやで?」
「『え? どこ、どこ?』って、右手の辺り、そこやで。元気なんが一筋立っとる」
「大丈夫、直ったで。そうそう、それぐらい余裕があったほうがええ」
「焦らんといてや。俺やって、一足飛びで今みたいにそこそこできるようになったと違う。当時の先輩におんぶに抱っこで、かっこわるいこともあった」
「せやけど、今は、むっちゃ頼りになる先輩になっとるやろ?」
「時間が必要なこともあるねん。で、時間が解決してくれるんやから、焦りすぎは禁物」
「安心し、なあ?」
「挑戦した分、絶対結果は出る。先輩が約束する」
「せやから、なあ休もうや。人生、走りっぱなしや、やっていけへん」
「甘いもん食べたら、ようけ力でるさかい、一回休憩な?」
「俺が通りかかったんも、ちょうどいいタイミングや。え……『まだ、勉強が終わってないところがある』……? かまへんかまへん。俺が休憩やって言ったら休憩するんや」
「横暴やって、当然やん、俺あんさんの先輩、上司やし、立場上な」
「こんなんになるまで一人で頑張っとる後輩、ほっとけんやろ」
「仏さんが許しても、自分が許せんわ」
「………質問………? ええけど、なに?」
「なんでここのドーナツ買ってきたかって? それはな」
「そりゃもう、俺の頑張り屋さんの後輩は今日も頑張るんやろうなあと思って。たまたま見かけたってのは、方便や。様子を伺ってたんよ。せやけど、何もなしに来るのは芸がないやろ? せやから、ドーナツ買ってきた」 
「ほら気が利くとか、先輩愛しとるとか褒め称えてくれてええんやで」
「それとも、勝手にやっただけなのに図々しかった?」
「あーそんな恐縮せんといてよ、こっちが好きでやっとるだけやから」
「俺な、昔から頑張ってるやつ見ると応援したってしゃーなくなるんよ」
「となりんちのネコが階段登れるようになるとか、姪っ子が水に顔をつけられるようになるとか」
「そういう風に挑戦しとるところにいると、胸が熱くなるって言うか、目が離せなくなるんよ」
「せやからこれも趣味やって、気にせんといて。いや。俺は先輩やったわ、業務上の指導って言った方がかっこよかったかな」
「そういうタイプやないし、いいか。余計なことも言ったろ」
「あんな、ドーナツって穴開いとるやろ」
「で物事は抜けとか漏れとか、そういう穴がないもんが好かれる」
「せやけど、穴がないドーナツって、マフィンとかもうスポンジケーキとかと変わらんやろ」
「ドーナツは穴があるからドーナツなんや」
「それと一緒で、ちょっとぐらいミスとか足りへんところがあってもいいと思う」
「穴がない完璧なドーナツより、穴があるいつものドーナツが俺好きやし」
「…………いや、これ、自分でも何言っとるか、よお分からんわ。山なし落ちなし意味なしとか、恥やで、恥」
「うん、いかん、話が脱線したわ。ごめんな、先輩のハイテンションやって思って、諦めてや」
「えっとな、つまり俺が言いたいことは、今のままで大丈夫ってことなんよ」
「勉強が足りん、経験が足りんって焦っとるかもしれんけど。それって、俺がこの仕事やっとる間、あんさんは別の世界を見とったってことやろ? その頃の経験って、絶対今に生かせると思うねん」
「らしくやろうや」
「大丈夫やって、俺の後輩は頑張り屋さんやから。必ず、もっと上達する」
「安心し、俺が見とる。一緒に踏ん張ろう、そしたらもっとええ景色が見えるわ」
「これからも、応援させてや、あんさんのこと」

頂きましたお言葉

とてもスムーズに対応していただきました!
更新予定日なども丁寧に教えていただいたこともあり、やり取りにストレスを感じることがなく取引を終わらせることができました。またシュチュエーションボイスを作る機会があればぜひお願いしたいと思います。
ありがとうございました。

SKIMAの評価より引用)

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